食物アレルギー(鳴門市 かわの内科 アレルギー科)

食物アレルギーは特定の食品を飲食することによって、アレルギー状態が発生する免疫反応です。
身体にとって異物となるものが体内に入ると、免疫機能が働き、異物を早く体から排除しようとします。その免疫機能が、ときに体に必要なものや、無害なものまで排除しようと働くことがあります。
このように体の免疫機能が排除の対象を間違えたり、過剰に反応した場合におきるのがアレルギー反応です。
このアレルギーの原因となる食品を特に食物アレルゲンといいます。

このような検査をします

まず、アレルゲンとなるものが何かを「血液検査」と「皮膚試験」で調べます。

血液検査

全体のIgE抗体の量や、スギ花粉など個別の物質に対するIgE抗体を測定する検査です。
全体のIgE抗体は増えていればアレルギー体質と考えられます。
個別のIgE抗体については、それぞれのIgE抗体の量からクラス0~6の7段階に分けます。
クラス0が(-)、クラス1は(±)、クラス2以上が陽性(+)ですが、数字が大きいほどより強い陽性です。

皮膚試験(プリックテスト)

皮膚の表面にあれアレルギーの原因と考えられるものの抽出液を皮膚に1滴たらして、
小さな針で抽出液の乗った皮膚をおさえ、15分後に皮膚の変化を判定します。
抽出液のないものでもフルーツなど水分を含んだものであれば、直接(そのフルーツなどに)  
針を突き刺して、針についた液で検査することもできます。
血液検査・皮膚試験とも各種食物(小麦・卵・牛乳・大豆・ピーナッツなど)検査可能です。
皮膚試験は調べたい食材を持参してくれればそれで検査することもできます。

これらの検査は、体質としてアレルギーを起こす「可能性があるかどうか」を見る検査です。
アレルギー検査で陽性であっても、必ずしも、食物アレルギーとして症状を起こすわけではありません。

食物アレルギーの治療

食物アレルギーの症状

食物アレルギーの症状は
【皮膚粘膜】じんましん/顔面紅潮/眼瞼浮腫/眼充血
【呼吸器】咳込み/喘鳴/呼吸困難
【消化器】嘔吐/腹痛/下痢
【全身症状】低血圧意識障害=アナフィラキシーショック
などさまざまな形で表れます。

食物アレルギーの 治療方法

食物アレルギーの治療は、食物でアレルギーの症状が出ない時までその原因食材を除くことにあります。
食物アレルギーの症状が出た場合は、
・抗ヒスタミン薬(蕁麻疹の原因になるヒスタミンを抑える薬)
・ 抗アレルギー薬(様々なアレルギーを起こす物質を抑える薬)
・ステロイド薬
・エピネフリン(血圧を上げる薬)
などを使って、アレルギー症状を軽減、抑えていきます。