金属アレルギー検査(パッチテスト) (鳴門市 かわの内科 アレルギー科)

ピアスや歯医者さんで使用される金属には金、銀、銅、白金、パラジウム、インジウム、イリジウム、亜鉛、スズなどが含まれ、長く装用していると、体にアレルギー反応が起こることがあります。
アレルギーの原因となる金属を推定、除去することで、口内炎や湿疹などが治ることや、軽くなることがあります。
また、ピアスにまける方は安全な金属を推定することで、トラブルが少なくなることがあります。
金属パッチテストは皮膚(多くの場合は背中)に金属を含んだ試薬を貼って、アレルギー反応が起こるかどうかを調べる検査です。
テストでは、ピアスや歯科で使用される金属の16種類(アルミニウム、コバルト、スズ、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、クロム、ニッケル、金、銀、銅、白金、亜鉛、鉄、水銀)を検査することができます。

検査手順

初診日

問診とパッチテストの説明を行い、パッチテスト実施日を決めます。

検査開始日

パッチテストを行います(金属試薬を背中に貼ります)
※検査後と翌日のみ入浴できません。

判定日1(開始より2日後)

テープを除去し、最初の判定を行います。
※この日のテープ除去後から入浴は可能となります。

判定日2(開始より3日後

2回目の判定を行います。

判定日3(開始より7-10日後)

最後の判定を行います。
アレルギーの可能性のある金属では赤くなります。

金属アレルギー検査(パッチテスト)の注意点
  1. 検査日は2日後、3日後の受診が可能な日となります。
  2. テスト中はテープを貼っている間(開始より2日後)まで入浴できません。
    テスト部が濡れないよう、蒸れないように工夫してシャワーをあびることは可能です。
    また、マークを消さないように、汗をかくような事は行なわないで下さい。
  3. かゆくてもテープをはずさないでください。
    また、かいたり、たたいたりしないで下さい。
  4. 肌着は必ず着用して下さい。
    また、検査液が服につく場合が有りますので、テスト中は多少検査液がついても良い服装を選んでください。
  5. 貼付ける部位が背部になるので、検査開始日朝から3日目まではブラジャーは着用できません。
  6. テスト中は運動や子供さんを抱いたり、大きな荷物をかかえたりしないで下さい。

金属アレルギーの起こりやすさ

金属の種類によってアレルギーの起こりやすさが違います。
チタンは最もアレルギーが起こりにくく、ファーストピアスに使用されます。
このほか、白金(プラチナ)や金はアレルギーが起こりにくい金属ですが、金は純金(24K)で使用されることは少なく、
18K(75%が金)には銀、銅、パラジウム、ニッケルが使用されていて、アレルギーを起こすことがあります。

ニッケル

ニッケルは金属アレルギーが最も起こりやすい金属です。ステンレスに使われます。
ジュエリーでは、金メッキジュエリーなどの下地として使用されます。

クロム

時計の皮バンド、革手袋、ハンドバック、革靴などの仕上げに用いられます。
皮が皮膚に接する部分で汗の多い部分などに皮膚炎を起こすことがあります(足、手首など)。
また、メッキにも使われます。ニッケルと同様にステンレスに使われます。

金

純金(24金/24K)はアレルギーの原因となることは少ないですが、
混合金(イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなど)の場合、
他の金属が混じっていて、純金に比べてアレルギーの可能性が高くなります。

成分 ニッケル
/バラジウム
純金(24K) 100% - - -
イエローゴールド(18K) 75% 10~15% 10~15% -
グリーンゴールド(18K) 75% 25%銀合金    
レッドゴールド(18K) 75%   25%銅合金  
ピンクゴールド(18K) 75% 10% 15% -
ホワイトゴールド(18K) 75% 15% - 10%
ブラックゴールド(18K)
(ホワイトゴールドに微量の白金を混合)
75% 15%   10%

 

亜鉛

真鍮や洋銀などの合金材料。
亜鉛華と呼ばれる白色粉末は顔料、医薬品、化粧品などに含まれます。